卒業研究で,高精度測距センサが必要だったので,KEYENCEの方とミーティングしてきました.
卒業研究で航空宇宙的なsomethingを研究してますが,高精度な測距センサが必要になりました.
のような測距センサを検討していましたが,原理は単純な三角測量なんですね.
それでいて高精度なものだと,0.1μm程度の繰り返し精度が出ていて,すごいなぁ,と.
のような干渉計を用いると,nmオーダーでの測距が可能で,もうなんというか,想像がつかない....
もろもろのスペックを聞こうとミーティングに臨んだわけですが,KEYENCEといえば理系企業で最も平均年収の高い企業.
しかも相手は“東京大学専任”のイケメン営業マン.
つよぃ....
こんな人に,「おたくのセンサ,ゴミなのでもっとスペックいいの作って」とか絶対言えない....
KEYENCEでは,干渉計のようなものは作ってないそうです.
三角測量と違う原理だと,超音波があるとか.超音波だと精度のオーダーは1桁以上悪くなるそうです.
レーザー変位計でも,測距距離が伸びると,絞ってるレーザーのスポット経が大きくなってしまい,精度が落ちるとか.
僕はセンサのoffsetや熱などのノイズ特性が気になっていたんですよね.
繰り返し精度がいくらよくたって,それにoffsetのってたら絶対距離測距したい場合は意味ないので...
offsetに関しては直進性という項目を見るそうです.カタログに載ってるF.S.はfull scaleの略で,測定rangeに対してどのくらいのズレがのるかを表しているそう.
やっぱ,どうしてもoffsetのりますねぇ....どうやってキャリブレーションかけますか...
熱に関しても同様にカタログに載ってるそう.
温度特性の補正はKEYENCE側ではやってくれないんだってさ.
横軸が距離,縦軸が測定値のグラフを書いた時,理想的には直線になるが,それが少しずれた曲線になる.そのズレが直進性の項で,これが温度特性によって変わる.
つまり,いろんな温度域で試験しないといけないというわけ.
ただ,安心したのは,センサごとの個体差はあるもの,この曲線は環境が決まればほぼ固定で,時定数の小さいバイアスドリフトのようなことはないらしい.
KEYENCEでは,接触センサを用いてセンサのキャリブレーション(校正)を行っているらしいけど,我々は宇宙空間で非接触測距センサを使いたいわけで,う~ん,どうキャリブレーションしようか....
そういえば,KEYENCEの開発拠点は大阪にあるそうです.KEYENCEへの就職を目指す方は,大坂就職ですって.
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