卒業論文を書きながら思ったことを.
宇宙機の制御の研究室に所属し卒論を書いているわけだが,“卒論に必要な能力”について少し思ったことがあるので書き残しておく.
博士論文ならともかく,卒業論文(学士論文)をまともに書ける人は一握りだろう.
僕の学科は伝統だかなんだか知らないが,11月末が卒論提出締め切りなため,実質の研究時間は3ヶ月あまりだ.
(12月以降は卒業設計というこれまたくそイベントが待ち構えている.)
まあ,教授陣・大学側もおそらく学生にはたいして期待しておらず,修士論文の練習程度にしか考えていないのだろう.
そもそもおよそ100ページにもなる論文本文は指導教官すら読まず(評価は8ページ程度のダイジェスト版である試問資料で行われる),誰にも見られることなくひっそりと航空図書館へ所蔵される.
博論にもなればそれはれっきとした研究成果であり,共同研究者へ論文内容が筆者の成果であることの同意書もとるし,さらには国会図書館へ所蔵される.
博論で初めて論文といったところなのだろうか....
話がだいぶそれてしまったが,そろそろ本題へ.
最近ふとこんなことを考えている.
「卒論の“円滑な遂行”に最も必要な能力は英語力とプログラミング力である.」
宇宙機の制御の研究室に所属しているが,実験ベースではなくシミュレーションベースの研究室であれば同様だと思う.
注意したいのは,卒論の内容云々ではなく,卒論の“円滑な遂行”についてである.
そう.卒論の内容なんて,ほぼ全員くそなのだから.
英語論文を適当にあさり,先行研究を適当にかき集め,手法を適当に理解し,適当に実装し,適当に他の対象に適用させ,適当に評価する.
卒論とはざっくりこんな感じだ.
先輩や指導教官からもらった情報や着想を元に,手っ取り早く膨大な英語論文から目的の情報をあつめ,自分の研究対象を定める.
これをすんなりクリアできれば,“研究をはじめているぞ”という雰囲気を出し始めることができるわけだ.
そして,その手法をMATLABなりPythonなりC++なりで適当に実装できれば,“結果”は出る.
環境構築やらつまらないバグやらで無限に時間を溶かす人間も多数いる.
英語能力とプログラミング力が一定水準を満たせば,卒業研究は“すんなり”と進んでいくものらしい,というのが,ここ最近の僕の印象である.
ちなみに,たまに卒業研究で人目を引くような,すごい研究をしてる人がぱらぱらいますよね.
ああいう人は上記の能力に加えて,地頭の良さも持ち合わせているのでしょう.
また脈絡のないクソ文章をネットに放流してしまった....
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