事象発生日:2018-05-24
記事公開日:2018-05-28
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研究関連でJAXA東京事務所でJAXAや理学者の方とMTGしてきた.
宇宙科学ミッションの初期検討というものを少し感じることができた.
JAXA東京事務所で某研究関連のワーキンググループがあり,研究室の助教のお力(?)で参加することができた.
今回は,今年度の研究グループ予算の使い方や,理学者の要求の精査などであった.
参加者は,研究室からは助教と僕を含めた学生4人,JAXAの研究者2人,それと某大学,某研究機関の赤外線観測系の理学者それぞれ1人ずつ.
理学観測の専門家の話を聞くのは大変貴重で,なるほど最新の観測手法だとそのようなものもあるのか,と驚きもあった.
はやり,理学観測をしてはじめてミッションとなるので,理学者との定期的な意見交換は,意味のない仮定での工学的検討をなくすという意味でもとても重要だと思う.
しかし,やはり一番強く感じたのは,理学者と工学者の認識の違いである.
お二方とも,自分たちの観測系を採用してほしいからか,
「従来は...な姿勢制御精度が必要だったのですが,この手法では...でいいです.」
などとおっしゃられる.
しかしよーく話を伺うと,
...の間は...が必要,などといった話がぽろぽろ出てくる.
一番きつい制約を真っ先に言っていただきたい....
他にも,
「観測中は精度いりません.ただ,後から絶対位置が精度良く決まればいいです.楽でしょ.」
のような発言もあった.
いやいや,宇宙空間ってめちゃくちゃ外乱あるんだよ?
...の精度,簡単に出ると思ってるけど,んなわけないんだよ??
ってツッコみたくなる.
軌道の問題とか,熱の問題とかもあるしね.
総じて,理学者は諸々が結構簡単に実現できると考えている節があると思った.
なんだかんだここまで言ってきたけど,
まあ,理学者も工学者に対して,「てめーらなんも理学わかってね―じゃん.」って思ってそうだし,お互い様なんだろうけど.
こうやって,理学者と工学者の要求調整が難航しまくって,その上に今日の宇宙科学ミッションが成り立っているのだなぁ,と感じた.
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