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2020年まとめと2021年への抱負

事象発生日:2020-12-31

記事公開日:2021-01-02

アクセス数:3741

無事に修士修了し,今年度から博士課程学生と社会人の二重生活が始まりました.

今年のブログ更新頻度が激減したことが物語っているように,時間に追われる1年でした.

 

そんな2020年の振り返りと2021年に向けての抱負です.

1.時系列順2020年振り返り

まずは順に今年の振り返りを.

1月

修論に追われてる1月.

修論には実験も含まれていたので,その後の理論的補強に費やす時間のためにも実験は上旬には終わらせたいと思ってかなりの日数研究室に宿泊していました.

 

この忙しい時期に,日本学生支援機構の奨学金返済免除審査資料も作ってましたね.

ありえない分量の審査資料だったなぁ...(ほぼ実績の証明資料だけれど).

これは無事に業績優秀者全額返済免除に採択されたので,非常にありがたかったです(この資金で今の博士課程の学費を払っている).

 

この頃もCookpadでアルバイトをしていて,本当は年明け早々やめる予定でしたが,いろいろあり別部署でIoT関連の仕事をやってました.

人生で初めてAWSをいじったのがこのときです.

2月

上旬は修論提出.

無事に提出できて本当に良かったです.

この記事にある,衛生編隊飛行用のシミュレータ,公開するする言ってまだ公開できていないなぁ.とっとと公開してしまいたい.

 

 

その後すぐに,大学にも職場にも通いやすい場所に引っ越しました(まだこの頃はコロナでリモートワーク中心になるとは知らず....).

自力引っ越し.人生初のトラック運転です(楽しかった).

 

研究室同期との卒業旅行は,長崎・五島列島に行きました.

その他の界隈との旅行も行きたかったのですが,3月の短期留学のため,いけませんでした.

 

 

数年前から福井の中高生に缶サットを教えているのですが,缶サット甲子園向けということで,電子工作もこのときから教える様になりました.

2日間で電子回路,プログラミングを教えて実際に作ってもらうのはかなりタフでした.

2021年もまた2月ごろに行う予定ですが,昨今の状況を鑑みるに,リモートになってしまうのかなぁ...(きつい).

3月

3月はなんといっても短期留学.

英語全然できないのでめちゃ不安だったし,さらに受け入れ先研究室教授とのやり取りの認識違いなどがあり,行く前から大変でした.

行ったら行ったで,サンフランシスコに到着した当日に,コロナのための非常事態宣言が発令され,スタンフォード大学はロックダウンし,踏んだり蹴ったり.

 

当初予定だと,2.5週間をスタンフォード大学で,3日をNASA JPLで過ごす予定でしたが,結局スタンフォード大学の受け入れ先教授と2回ほどオンラインでお話するのみに.

 

仕方がない(?)ので人生初一人海外生活を少々楽しみ(後半は毎日山登ってた),後半の予定はすべて取りやめで予定より1週間早く帰国しました.

 

Cookpadの知人に教えてもらったコンピュータ歴史博物館は素晴らしかったし,はやりアメリカの大自然はいいですね.

 

そして卒業式.

僕は博士進学するので,まだ大学には残りますが,大半の同期は就職なので,同期全員が一堂に会する卒業式が開催できなかったのは残念です.

修論が思ったほか評価され,工学系研究科長賞をいただけたのは嬉しかったです.

 

大学の乗り鉄友達との,青春18きっぷ旅行を最後にできたのもよかったです.

 

他にも,ようやく,衛星運用に必要な第一級陸上無線技術士の国家資格を取りました.

4月

いよいよ,社会人と博士課程の二重国籍状態が始まりました.

 

なぜこうなったかを,今詳細に公開するつもりはないけれど,まあ大体はここに書いてあります(この記事,未だに結構アクセスあってちょっと怖い).

 

コロナのせいで入社式はフルリモートとなり,星野リゾート泊まり込み新卒研修や,OJTがなくなってしまったのはとても残念です.

OJTでいろんな部署を回って社内の知り合いを増やしたかったなぁ.

 

私生活では,ずっっっと待ち望んでいたFUJIFILM X100Vを購入.

今でもかなりの頻度で持ち運んでいます.

拙いですが,「GALLERY - X100V」でX100Vで撮った写真は公開されています.

5月

コロナでどこにも行けないゴールデンウィークでしたね(代わりに投稿論文のレビュー対応をめっちゃした).

東京大学の文化祭の五月祭も延期になりましたし.

 

コロナでペンディングされていたCookpadの新卒研修を,5月の1週間でやりました.

事業開発などの講義,実習はかなり新鮮でものすごく勉強になった記憶があります.

 

そういえば,ブルーインパルスが東京を飛んだのって,5月だったんですね.懐かしい.

 

Crew Dragon Demo-2も5月か.なんかSpaceXは進歩が速すぎて,2020年のことだとは思えないなぁ.

6月

あまり記憶がないですが,仕事とIFACという国際学会準備と,SSCという国際学会のAbstract提出と,研究室衛星開発PJに忙殺されていたんだと思います.

教授と2人でドイツに行ける予定だったIFACがオンライン開催になることが確定したのも6月かな.

人生初ヨーロッパだったし,アメリカ以外での開催の学会に行きたくて,頑張って非宇宙系学会に通したのにも関わらずオンラインになってしまって,めちゃくちゃ悲しかったです.

7月

国際制御学会の国際学会 IFAC World Congressに参加し,口頭発表してきました.

本当はドイツに行けていたけど,オンラインになってしまったもの(次開催は3年後でしかも横浜....).

 

オンライン学会は,ぱっとみ良さそうな気もしますが,時差はつらいし,現地での研究者との交流もないし,たまたまその会場にいて耳に入ってきた面白い発表に出会うといったような体験もないし,後から動画見れるからといって普段の研究室のMTGなどに出てしまって学会に集中できない(そして結局動画は見ない)し,と全然良くないです.

やってる作業はプログラムから自分の聞きたい発表を探してその動画を再生すること,なので,体験としては日々の論文サーベイと一緒なんですよね.

研究者のご褒美(?)であるところの人のお金での海外旅行もないので,学会の楽しいところをすべて削ぎ落とした感じ.

あぁ,はやく物理開催学会に参加したい.

 

IFACのための渡航費は村田学術振興財団の研究者海外派遣援助プログラムに採択されていて,そこから出す予定でした.

しかしオンラインとなったため,参加費と論文投稿費を除いた,航空券代と現地滞在費が浮いたのですが,村田学術振興財団はありがたいことに,余ったお金は自由に研究に役立ててくれ,と言ってくださいました.

 

 

仕事の方は,研究開発の一貫で,めちゃくちゃ高いパーツを購入したいなぁ,と動き始めてたのがこの時期ですかね.

新卒の分際で,しかもIT企業なのにこんなハード的なものの決裁を通していただけたのは,いい会社だなぁと思いました.

 

 

写真仲間のあめちゃんに髪を切ってもらうようになったのもこの頃からですね.

実は家からのアクセスが結構良かったという事実に気づいていませんでした.

8月

研究,仕事,衛星開発,雑多....

あまり記憶がない.

 

社会人になってから,1週間が過ぎるのがめちゃくちゃ早いと感じるようになりました.

なにもしてないのに1週間が過ぎる.そして,そのめっちゃ短い1週間をたった4回繰り返すと1ヶ月が終わっている....

 

夏休みも9月に取得したので,これといったイベントもなく,ただただ過ぎ去っただけの月でした.

 

博士2本目の国際学会のSSC (Small Satellite Conference) は8月だったはずですが,オンライン開催だったためか盛り上がりにも欠け,あまり印象に残ってないですね.

 

 

対外的に大きな発表があったとしたら衛星開発PJですね.

今僕は,JAXAと所属研究室の超小型深宇宙探査衛星EQUULEUSプロジェクトと,台湾国家宇宙センターと所属研究室の超小型衛星短期実証事業のための衛星開発プロジェクトと,SonyとJAXAと所属研究室による宇宙感動体験事業のための衛星開発の,3機の衛星開発PJに参加しています.

その,SonyとのPJのプレスが出て,ようやく世に公開されました.

9月

GoToトラベルも始まり,失われたゴールデンウィークを取り戻そうと,週末はいろいろ出かけることが多かった月でした.

Cookpadの夏休みも取得し,岡山→小豆島→香川と点々としたり(瀬戸内は好きなので頻繁に行く),毎年ゴールデンウィークにやってる酒蔵巡り&その年の日本酒の買い込み旅行で石川県・岐阜県を巡ったり,秩父周辺の山を登ったり.

 

 

研究では,acceptされてはいたが最後の英語レビューで止まっていた投稿論文の最後のやり取りを終え,ついにpublishを待つだけの状態に持っていけました.

publishされれば,ついに,ようやく,卒業論文が成仏されます(遅い).

10月

10/1は2021年新卒のための内定式でした.

1年前を懐かしく思いながら,2020年新卒同期と準備し,無事に新しい顔ぶれをお迎えすることができました.

 

 

福井で高校生に缶サットを教えている活動ですが,今回からドローンが導入され,落下実験が飛躍的に楽になりました.

DJIの小型ドローンの空撮はなかなかきれいで,ドローンが欲しくなっています.

 

 

研究では,宇宙系国内最大の学会である宇宙科学連合講演会で口頭発表しました.もちろんオンライン開催でしたが(本来なら富山で美味しい日本酒が飲めたのに....).

正式発表は年明け1月だそうですが,どうやら若手奨励賞の優秀賞に採択されたようです.博士になると,いわゆる学会における学生賞の選考対象外になるので,もう学会で賞をとることはないなぁ,と思っていたので,かなり驚いています.

 

 

あとはAWS SAAの資格をとったり.

11月

大学時代の乗り鉄仲間と,「近鉄乗り潰そうぜ」と雑に始めた旅行から始まった月でした.

青春18きっぷ期間外だったため,新幹線は使うわ,普段乗らない私鉄を乗り潰せるわと,楽しかったです.

 

 

今年の駒場祭もオンライン開催(実はこの1ヶ月前に延期されていた五月祭がオンラインで開催されていた)になってしまいましたね.

オンサイトでできないので,スタジオ配信で企画をやりましたが,配信にしてはそれなりの双方向性を確保できたのは,まずまずでした.

 

 

11月最後の土日は,衝動買いしたぶり1匹を,刺し身,ブリしゃぶ,漬け丼,ぶり大根,カマの塩焼きにしてました.

ここまで大きな魚をさばくのは人生初でしたが,なんとかなるものですね.

12月

研究進捗報告の輪講がボロボロだったので,ちゃんと研究進めないとなぁ...,でもオンラインな学会も出すモチベもないしなぁ...,などと考える月でした.

 

仕事の方は,評価という一連の流れを経験していて,いろいろとなるほどなぁ,と思うことが多いです.

2.個別の振り返り

研究

弊研究室の博士1年は全然研究が進まないとはいうものの,さすがに進まなすぎたのでこれは良くなかったです.

とりあえず,修士論文のジャーナル投稿は早く進めたいなぁ.

 

今年は実験をメインにやる予定でしたが,コロナがあったり,実験機器メーカーとのやり取りが上手くいかなかったりと,大変でした.

まあ,それも言い訳なので,来年はもう少しちゃんと研究に時間を裂きたいです.

衛星開発

衛星のソフトウェア周りとOBC周りをずっとやってて,最近はそれらの統括もしてますが,慢性的なリソース不足なので,来年どこかで破綻しないか心配....

また,将来に渡って最先端になり続けられる,また市場で勝ち続けられる衛星システムについてを検討する機会も増えていて,やりがい等はとてもあります.

 

来年も概ねは今まで通り,そして細かな部分はもちろん改善しつつ,やっていきたいです.

仕事

これまでの活動の中心だった学校(小学校~大学)とは全く違うロジックで動いているんだなぁと実感した1年でした.

もちろんいろいろきついですが,博士課程1本ではなく,社会に足を踏み入れたことは,本当に良かったです.

 

仕事なので,お給料というものが発生してしまっている感覚がまだなんとも言えない気持ちです.

果たしてこれだけもらってもいいのか,と思ったり,本当に社に貢献できているのか,と考えたり,いろいろ難しいですね.

 

 

仕事自体はとても楽しいですし,職場も好きです.

コロナのせいで,社内キッチンでものを作って食べることができないのが一番つらいです.

本来なら,昼ご飯や夕食を同期や同僚とわいわい作って食べれてたんですよね.

食費が浮くこと以外にも,部署を超えて人と知り合えたり,コミュニケーションとれたり,Cookpadの最大の福利厚生だと思っていたものが今は享受できないのがとても残念です.

 

 

業務内容的に,フルリモートは厳しいので,ちょくちょく物理的に出社し,3Dプリンタやレーザーカッターをいじったりしています.

リモートワークは一長一短ありますが,わりと物理的に会って議論するのが好きなのかもしれない,という気づきもあった1年でした.

3.社会人と博士課程学生の両立について

やっぱり大変ですよね.当たり前です.

でもまあ,ただやるしかないという気持ちです.

 

言われてみれば当たり前なのですが,1年やって思ったのは,エフォートに比例した成果を出すのは簡単ではないということです.

どういうことかと言うと,例えばフルタイムの70%エフォートで働くと決めると,フルタイムの人と比べて70%程度の成果(正確には,フルタイムでは働きたくないというわがままを通しているので,70%以上の成果)を出すことが求められるわけです.

自分が使える時間を考えると,実は70%もなく,それよりもかなり少ないことがわかります.

なぜなら,働いている時間のうち100%を自分のアウトプットを生む時間に使えるわけではなく,例えば週定例や全社MTG,その他の雑務などの時間といった固定分があるからです.

「70%エフォートなので,全社MTGの30%は参加しません.」とはならないんですね.

 

70%エフォートで,となると,30%の労働時間が削られるわけですが,この30%は “自分のアウトプットを生む時間” から削ることになるのです.

 

まあ,こんなことを言い訳にして言い訳もないので,自分の能率を上げて,これからもきちっと成果を出していかないとな,と思います.

 

そういった意味で,コロナでリモート主体となっているのは,かなりありがたいのかもしれません.

仕事のMTGが14時に終わったとして,14時から大学のMTGに参加できています.

今,作業デスクにノートPCが2台とモニタが数台置いてあるのですが,このPCを移るのにかかる時間は1秒ですからね.

 

来年は,いくつかの衛星開発PJでハードウェア実験が始まるので,そことの調整がどうなるかが肝かもしれないです.

4.2021年にむけて

時間をもっと効率よく使えるようになること.

これが全てな気がします.

逆にこれができないと終わる気がします.

 

それぞれのやるべきことに適切に時間を費やし,きちんと頑張れば,なんとかなるのかなと思っています(楽観視し過ぎか?)

 

あとは,まだここには書けないいくつかの懸念事項などなどを適切に処理できれば,2021年は乗り切れるでしょう.

ほんとに死ぬのは,博士3年の2022年でしょうしね(笑)

 

 

もう少し細かい事を言うと,まあ,いつもどおりの目標です,

第一に,ちゃんと飯を作って食べること.

今年は,忙しい時期は1週間連続適当な弁当とかあったので,それは減らしていきたいですね.

 

そして英語.

なんと今の職場は結構英語を使う機会が多くて,苦しいですがありがたいです.

最近ちょっとはましになってきたのかなぁ? そんな気もしないでもないけれど,まだ全然なので改善していきたいです.

 

研究はモチベーションあげてやること.

仕事はきちんと社の思想と自分のやりたいこと,そして自分のすべきことを見定めて進められるようにすること.

 

 

上記のことを意識して2021年を乗り切りたいです.

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