事象発生日:2018-05-10
記事公開日:2018-05-13
アクセス数:3656
日本初の民間による宇宙ビジネスカンファレンスであるSPACETIDE 2018に学生プロボノとして参加してきました.
夜のネットワーキングにも参加することができました.
適当に書いていたら,後半はただの愚痴になってしまいましたが....
SPACETIDEとは,今年で3回目を迎える宇宙ビジネスカンファレンスです.
カンファレンスは4000円(学生無料),夜のネットワーキングには5000円かかりますが,学生プロボノとして参加することにより,どちらも無料で参加することができました.
プロボノとして無料で参加させて頂いてる身分なので,7時に会場入りし,会場設営を手伝いました.
開会オープニング.
参加者の内訳.
宇宙でのデータ利用の流れ.
衛星製造ベンチャー AXELSPACE.
最近のトレンド.
輸送系ベンチャー.
宇宙経済圏ビジネス.
飯おいしかった.
開会中も仕事があるので,全部は聞くことができませんでしたが,総じてよかったです.
日本にも結構宇宙ベンチャーがあるのかと驚かされました.
今回,イベント企画というものに少しだけ携わったのですが,なんというか,文系(とひとくくりにするのもよくないが)の“企画力”って理系のそれとだいぶ違って困惑しました.
なんというか,無駄が多く感じられ,さらには流動的だなぁ,と....
全体MTGで突如ローカルの議論(つまり参加者の大半は蚊帳の外)が始まるし,それはローカルMTGでやってくれ,時間の無駄だろ....
とか,
司会さんよ,MTGの議題,予め決めてないでしょ...なんでこんなふわふわ進めるんだ....
とか,
これ,行き当たりばったりでやってるけど,ほんとにこれ全体で話してる内容,各々が共通認識・理解してるのか? 議事録すら取ってないでしょ....
って思ったりしました.
とにかくだらだら時間を無駄にする感じがあってすこしなんだかなぁ,って思ってましたし,
僕とかだったら当日も完全なタイムスケジュールと分担きめますが,ざっくりしか決めてないっていうのも心配でした.
ただ,始まってしまえば,現場適応力の高さにはびっくりしましたけれど.
とりあえずノリで始めて,なにか不都合があったらその場で軌道修正して,最終的にはよかったね,って持ち込む感じで,ただただ文化の違いを感じました.
ネットワークは,人が多すぎて,なかなか積極的には喋りかけにいけませんでした.
多少バックグラウンドを知っている方であれば,まあ話せるのですが,全く知らない人になんて会話すればいいんですかね....
もう少し積極的に凸れるようになりたい.
プロボノやネットワーキングで,宇宙系の学生団体とたくさんお会いしました.
宇宙就活,SDF(宇宙開発フォーラム実行委員会),宙畑などなど.
僕はいままでこのような学生団体などと絡んだことがなかったので,率直な疑問や意見をぶつけてきた.(しばしば失礼にあたるものもあったとは思うが.)
「宇宙関連で働きたい」って言っている人の大半って,なにしたいかっていう具体的な考えって持ってないでしょ?
「宇宙好き集まれ!」って,何がしたいわけ? そういうイベント,薄いから興味わかないんだよね.
かなりきょとんとされたので,僕の考えを述べてきました.
「宇宙」っていうのは,フィールドでしかないんですよ.
陸,空,海,川,山....とかと同じ,フィールド.
あなたが,「宇宙好き集まれ!」っておっしゃってるのは,「陸好き集まれ!」って言っているのと同じ.
そんな広大な範囲で呼びかけて,何がしたいんですか? って言いたいんです.
陸が好きな人でも,キャンプが好きな人がいれば,都市建築が好きな人もいる.
船や飛行機の揺れがきらいで,安定な大地を求める人もいる.
アウトドア系の人にものを売って一儲けしたい人もいれば,そうではなくただ晴れた日に野原でのんびりしたいだけの人もいる.
宇宙だっておなじで,ロケットを実際に作って飛ばしたい人もいれば,軌道や姿勢制御などの理論的な研究をしたい人もいるし,
ただ宇宙ファンでロケット打ち上げとかにロマンを感じる人もいる.
それなのに,ただ宇宙というひとまとめにして人をあつめて,なにが生まれると思っているのか,とても疑問なわけです.
それだったら今回のSPCAETIDEみたいなビジネスをテーマにしたものだとか,○○をテーマに研究情報の意見交換や共同研究のための人脈交流会とかを開いてくれ,と言ってきました.
同じような論点で,“とりあえず宇宙に関連した仕事をしたい!”っておっしゃる人もよくわからないです.
「宇宙分野で仕事してるんですよ!(すごいでしょ?)」っていうのを目指してるんですかね? のように思ってしまうのです.
原理的には,「私は陸に関する仕事をしています.」と言ってるのと同じですからね....
たしかに,“宇宙”というキーワードは,迷惑するほど,嫌になるほど,困惑するほどキャッチーです.
キャッチーだからこそこういう現象が起きてしまうのも多少は理解できますが,こんなことを続けていたら,宇宙開発の分野が成熟しないと思うんですよね.
と,でしゃばりました,すみません.
SPACETIDE. SPACETIDE 2018. Retrieved May 10, 2018, from http://spacetide.jp/2018/ |
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