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【インターン】DeNAサマーインターンシップに参加してきた

事象発生日:2018-08-19

記事公開日:2018-08-21

アクセス数:6351

DeNAのサマーインターンシップ 「プロダクト開発コース」に参加してきた.

人に恵まれ,チームで優勝することができたが,自分の能力や技能,将来について考えさせられる経験となった.

1.インターンシップ概要

条件はこんな感じ.

   期間         8月17~19日 夜もホテルで宿泊の,まるまる3日間
   場所         DeNA本社(渋谷)
   学生人数         21人(3人 x 7チーム)
   待遇         10万円

 

これに加えて,昼飯と晩飯は叙々苑とかうな重とかでる(ハッカソンで開発に集中したいので弁当)し,飲み物,お菓子は食べ放題という高待遇.

3日間,本気で開発に集中できる環境であることは間違いなさそう.(ハッカソン初参加並みの感想.)

 

というか,IT系ベンチャー,寿司ピザ焼き肉 大好きだよね.

僕は素朴な和食,煮物とか好きなんですけどねw(もちろん寿司ピザ焼き肉も好き.)

2.参加するに至った経緯

ごりごり工学部の人間なので,IT企業のインターンシップは何もエントリーしていなかった.

たまたま,無料焼き肉イベントをtwitterでみかけ,そこでたまたまサポーターズという就活マッチング会社の方とボードゲームで意気投合して,

それ関連でたまたまDeNAの人事の方と知り合うことができて,さらにたまたま,別件で再び会うことがあり,

それから「面白そうだから来てみない? 10万もらえるし」と言われたので,これは行くしか!となり参加が決定した.

 

学科の同期でエントリーしていた友人が,

「3日で本気でこだわったプロダクトを作ってもらいたいので,技術力ないと厳しい」

と落とされたらしいので,何故自分に声がかかったのかちょっと引っかかったが,まぁまたとない機会であるのは間違いなく,幸運だった.

 

 

インターンシップも終盤,最終審査会後に,その人事の方から,

「実は,楽しんでもらえるかちょっと不安だったんだよね」

と,明かされて,ちょっと苦笑いした.

ますますなんで呼ばれたのか,わかんなくなるじゃん.

 

僕は没頭できること,モノを作ることは大好きであるので,今回のインターンシップはとてもとても楽しかった.

3.参加まで

人事の方から誘われてから,1度だけ面接があった.

といっても.雑談1時間で終了(笑)

 

で,その人がメンターなチームに配属された.

メンターが誰を選ぶか,かなりの決定権を持っているみたい.

チームBは,適当そうな人間を3人選んだとか選んでないとか.

 

 

それからしばらくして,インターンシップを取り仕切っている企画の人に,

「Swift触ったことあります? メンバーの他2人はSwiftが強い子たちで,多分iOSアプリを作ることになりそうだけど.」

と連絡が.

Android勢だし,Androidアプリを授業で1つ作ったことあるくらいでアプリ経験ほぼ皆無だし,まじかw と思った.

 

「Mac貸してくだされば,ちょっと準備しておきますよ.」

というと,

「わかるとは思うけど,チュートリアルちょっとやってきました.インタネットで調べながら書きます,とかだと,3日でいいものはできない.」

なようなことを言われて,

はははー(死) と思うと同時に, これはなかなかおもしろいことになってきたぞ! ってワクワク感,さらに まずいけどなんとかなるでしょ,という謎の自信が混在した気持ちになった.

 

 

その後,7月中旬にチームビルディングで,学生3人とメンターの方と焼き肉.

iOSのプロ2人(しかもB3!)と,さらにメンターの方とわいわい肉を食いながら,作戦会議をちょっと.

フロントエンドはその2人が担当して,僕が(若干は知識のある)サーバーサイドをRuby on Railsで,と決定.

ちなみにRuby on Railsは使ったことない.

サーバーサイドはメンターの方が多少はフォローしてくれることになった.

 

お題は当日発表なので,しっかりとした準備はできないけれど,2人はiPhoneアプリで使えそうなライブラリとか調査しておいて,

まぁ僕は当日死なないように,最低限のキャッチアップをすることになった.

あとは,今回はUXが大事になりそう,ということだったので,最新のアプリは見ておこう,と.

 

 

Railsの勉強,早くから始めればよかったのだが,福井県への出張や国内学会,国際学会準備で全くできず.

結局アメリカから帰ってきて,インターンシップ3日前に初めてチュートリアルを読み始めた,という有様.

 

これは,かなり反省ポイント.もっとしっかり準備しておくべきだった.

 

 

インターン3日前から3日間,24時くらいに大学から家に帰ってきて,そこから3時間ほどRailsをいじって寝る,という生活を送り,

そんなこんなで,睡眠不足状態でインターン当日へ.

4.当日

はじめに,がっちがちの守秘義務同意書にサインさせられた.

文面的には,参加したことすら公表できないくらいがちがち.

 

でも,インターン企画取り仕切りの方が,

「同意書はそうなってるけど,ごはんめっちゃよかった! とかどんどんつぶやいていいからね!」

とか言ってて,なんじゃいそれ,ってなった.

 

インターン終了時に,

「インターン終了後に,ブログとか書きたいけど,大丈夫か? 審査会発表スライドとかアップするのは,今回の成果物がDeNAに属するから流石にだめだよね?」

と確認したところ,

「そうだね,知的財産とかはまずいけど,他はいいよ.もちろん個人情報とかはNG.」

と言われた.事実関係とか感想とかはOKらしい.

たまに個人情報とか載せたりする人がいるから,一応会社としてこういう対応になっているっぽい.

 

 

そしてお題発表.

1日目はコンセプト決めたり方針決めたりで,コード書いたのは夕方になってから.

その後,懇親会と,各班の中間発表会.

 

まあ,プレゼンはなれているし,僕が発表した.

チームBは,唯一発表資料を作っていなくて,僕が喋り始めたと同時に,スクリーンで映し出されながらLiveパワポ生成(タイトルだけ)した(笑)

 

 

2日目はひたすら開発.

ターゲットユーザーにフィードバックを求めに行ったり,それを反映させたり,デバッグしたり.

 

 

3日目はほぼ最終審査会の資料作成で午前はつぶれ,

午後は発表と打ち上げ.

 

最終審査会.

執行役員 システム本部長の小林篤氏,執行役員 デザイン本部長の増田真也氏,コマーシャル&いんきゅべ事業本部 ソーシャルライブ事業部企画推進部 別府秦典氏の前でプレゼン.

資料作った流れでそのままプレゼンを任された.

前の発表を受けてのちょいと反論ぽい発表が好きなので,後半を希望していたが,あえなくトップバッターにww

 

後述するが,僕は2日目後半以降はほぼコードを書かなくなっていたため,発表資料作成に十分時間を当てられた.

それもあって,プレゼン資料などの質は,どの班よりも良かったと自負している.

裏を返せば,ハッカソンなのにそこに時間さく?? とも言えるが.

 

成果物であるプロダクトのデモに時間をあてたかったため,機能が充実しているにもかかわらず発表はぴったり5分で終わらせた.

少し早口になってしまったのはいつもの反省点.

 

打ち上げでデザイン本部長に,プレゼン資料のデザインを褒められたのはちょっと嬉しかった.

(守秘義務の関係で,スライドをここに上げることができないが.)

 

 

結果発表とそのあとの優勝チームメンバーのコメントで,

「IT系インターンはここだけ.ハッカソン初体験だったけど,とても楽しめた.

 他の人は,あ,今度ここ行くの? 俺も! みたいな感じで他のインターンで再開できるのをみてるととても羨ましい.

 ITには興味あるし,関わっていきたいので,今後も縁があれば,よろしくお願いしたい.」

というようなことを言った.

 

すると,例の人事の方に,

「やー,あのコメント,ちょっとイラッとくるねー.

 ちょっとやったら優勝できました,みたいなww」

って刺されました(笑)

いやー,そういった意図はないんですけどね.

 

 

最後の打ち上げでは,開発中あまり交流できなかった他の人達と話せたのは良かった.

Rails ContributorとかHaskell学会員とかいて,みんなすげーな...ってなった.

何人かとは連絡先を交換した.

というか,B3多すぎて焦る.この業界どうなってんだ.

もしかして,博士とか行ってたら死ぬのかな?

5.感想とフィードバック

楽しかった.

没頭できたし.

単純に自分の知らない世界を知るのは好きだし.

 

メンバーもよかった.

メンターも,きっちりサポートしてくれたし,何より僕のことをかなりわかってくれていた気がする.

 

さらに幸運なことに,今回自分たちが作ったものを,自分自身とても好きになれた.

これは本当に幸せなことだと思う.

 

 

技術的なことでいうと,ちょっと心残りというか,歯がゆさみたいなものはあった.

というのは,後半ほぼコードを書いてないんですよね.

残りの2人ががっつりSwiftを書いている中で.

 

1日目で,今回のアプリに最低限必要なサーバーサイドのAPIはできてしまった.

そして,今回の “評価” 軸からいうと,ユーザー体験が最も重要だということも明瞭だった.

 

そこで,細かなサーバーサイドの実装をするのではなく,フロントエンドの細かなデザインやUXを凝る方向へ走った.

Macを持っていないので,「デザインパラメタとか多少はいじれると思う.Mac貸してくれ.」と言ったが,調達が間に合わなかった.

 

ただ,結果としては,3人全員がコードを書くことでいっぱいいっぱいにならず,僕がちょっと全体を俯瞰して,

ターゲットユーザーの指摘整理とか,未実装部分を忘れるのを防いだり,本番のデモでミスらないようにしっかり準備したり,

と,いい方向にはなったのかもしれない.

いや,単に自分を納得させるための言い訳かも.

 

一方で,他の班では,サーバーサイドでごりごり機械学習的な処理を回してるところもあって,

無意識にもうサーバーサイドはやってもしょうがない,と割り切っていたのも問題だなぁ,とも感じた.

 

これも,自分のサーバーサイドの技能がもう少しあったら,変わっていたのかもしれない.

フロントが重要,けど,技能があれば,バックエンドであっと驚くアイデアを思いついたかもしれない.

 

いや,わかんない.

結局変わらなかったかもしれない.

だって,今回,某を並び替えたり,選抜したりするのは意味ないし.

(ここを掘り下げるには,お題の内容が必要になる.守秘義務....)

 

 

 

今回のインターン,いろんな人にいろんなことを言われた.

 

まずメンターには,

「技術力は劣る.」

と.

それは痛感.やっぱり,今まで自己満で流行とか王道とか意識せずに,ふらふらやっていたのは良くなかった.

かといって,それに自分のリソースの大半をさける時間余裕があるわけでもない.

 

独学はガラパゴス化しがち.

もうちょっとプロのコード見てみたかったなぁ.

長期インターン,どっか行ってもいいかもしれない.

ただ,M1って,学業成果が求められる学年でもあり,開発中の衛星はちょうどFM integ.

 

他には,

「比較的なんでも器用にできる.穴を埋めるのは得意そうだけど,穴がないときどうするかだね.自分の圧倒的な強みがあるといい.」

とも.

はい,自覚しております.

ぶっちゃけ,自分自身,それなりにできるが結局 “なにもできない” という感覚はある.

ただ,やっぱこれじゃだめだと再認識されられた.

 

「まあ,強みは作ろうとして作るもんでもないけどね.あと,自分が気づいてないパターンもある.」

と付け加えられた.

 

頭の中にくすぶってる,25歳リミットが,また痛烈に脳裏をよぎった.

25歳リミット(僕がかってに呼んでる)とは,過去記事「」でも言及してる,

「ノーベル賞のような研究は,その着想は25歳までにできあがってる.アイデアは若い脳からでないと生まれない.」

「剣は使ってないと錆びる.でも錆びたらまた研げばいい.それは歳を取ってからでもできる.でも,剣を作ることは若いうちにしかできない.」

とかいうやつ.

 

25まで,2年切ってるんだよなぁ.

23だけど,脳みその機能低下はひしひし感じてる.

 

 

今回のアプリのターゲットユーザーでもあり,審査員でもあった別府さんには,

将来についていろいろお話させていただいた.

「何でもできる人は10年後とかに,人生何したかったんだろ?ってなる傾向がある.」

「もっと人に頼れ.ちょっとできちゃう人は一人で解決しちゃう.」

「僕でもメンターでも.その道の人はいろいろ知っているし,他の人経由でも紹介できる.」

本当にありがたすぎる言葉.

 

人生をかけてやりたいことって難しい.

僕にも,やりたいこと/やってみたいことはいくつかある.

そのうちのいくつかは,すぐできることだし,

またいくつかは,お金とか人手とかないとなかなかできないことだったり,

そして,漠然と,これできたらなー,理想だよなー,みたいなのもあるけど,夢物語だったり.

 

今,(というか,まだ,)いろんな所をふらふらしている.

そして,ここ2年ぐらいも,いろんなことやりたいと思っている.

 

人生をかけてやりたいことって,やっぱり,それにすべての時間を捧げないといけないのかな,とも思う.

 

B3で参加した,宇宙工学の国際コンペARLISS.あの期間は,自分のフリーな時間をすべてそれに費やした.

没頭できた.楽しかった.いいものが作れた.そして優勝もできた.

 

でも,それを一生やるか? って言われると,いやいいってなる.

 

B4の卒業研究も,同様だった.

ほんとに実現したいと思う技術だし,ARLISSとまではいかないけれども,かなりのリソースを投入した.

一旦きれいにまとまったし,対外的にもかなり評価された.

 

これ関連の研究,将来に渡って続けたい気持ちもあるが,日本の宇宙界隈を眺めていると,ちょっと,,,って思ってしまっている自分もいる.

 

 

その時々に,ぱっとやりたいことを集中的にやりきって,また違ったことを探していく.

そういうことを目指すのは,やはりどっちつかずというか,二兎追う者はなんたらというか,傲慢というか,

結局なにも成さずに終わってしまうのだろうか.

 

 

あと,「コンサルとかむいてる」的なことを言われたのは,ちょっと意外だった.

コンサル.固定観念かもしれないけれど,何も生み出さず,

また,例えばある企業がAということを決めたくて,それを社内で通したい or お墨付きがほしいために使われているもの,

という印象があって,あまり好きでない.

完全に固定観念だな.

 

そして最後には,

「君のことはすごい好き,将来期待している.」

と送り出された.

 

 

あと,例の人事の方には,

「コード見てたけど,結構なめた(記憶が曖昧だけど,こんな感じの言葉だった)コード書いてたね.

 人事だったので,流石に口出しできなかったけど.」

と.

あー,見られてましたか.

ぜひコメントほしいですね.くっそ厳しいコメント.

 

話の流れ的にも,時間的にもコメントはもらえなかったので,さっきFBで,

「○○がクソ,みたいにdisってもらっていいので,コメントください.」

とメッセージを送った.どう返信返ってくるかな.

ダメなところはダメって言ってくれるのは,とってもとってもありがたい.

 

 

 

ここ数年,学科内とか,ある程度自分の専門分野の集団内で過ごすことが多かった.

今回は,自分は興味があって,多少は知っている分野だけれども,自分以外はみんなその道の強者という環境.

 

そこで自分がどう立ち振る舞うのか,実はインターン前にこのことについて,すごい興味があった.

感情としては,自分の貢献率がかなり低いということにすごく歯がゆさを感じた.

面白いプロジェクト,面白いプロダクト,面白いメンバー.なのにフルコミットできてない.

これは,かなり新鮮な感覚かもしれない.

そして,忘れちゃいけない感覚.

 

 

 

全く本題から外れるのだけれど,

ここ最近,いくつかの企業をふらふらして,何人かの大人と会って,

tiwtterで知り合ったある社会人が,僕のために時間割いて会ってくれて,

この前のアメリカでのSSCでは,NASAの人には,「SLS EM-1の子か!!」,メーカーの人には「OBCさがしてるのか! なになに...Greatだ!」とか言われ,

福井県教育委員会からの依頼の中高生向け缶サット講座で若い子たちとふれあって,

思うことがある.

 

 

自分より若い人間に対して親身になってくれる大人って,かっこいいなー.って.

そういう人間になりたいなー.って.

6.飯の写真

全部写真撮るの忘れましたが,飯たちです.

7.出典

DeNA. 【DeNA サマーインターンシップ 2018 募集開始!】プロダクト開発コース. Retrieved August 19, 2018, from https://dena.com/jp/recruit/internship/product_development/

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