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むちゃくちゃな就活をして,内定がでたので,博士進学が決まった

事象発生日:2019-01-24

記事公開日:2019-01-27

逆説的かもしれないが,内定がでたので,博士進学が決まった.

こんな気持ちになることは人生そうそうないと思うので,今の思考を残したくて書いている.

1.はじめに

今日,唯一 新卒選考を進めていた企業(C社)から内定を頂き,そしてそれと同時に博士進学(通称D進)が決まった.

何を言ってんだこいつ,と思うかもしれないが,内定が決まったから,D進も決まったのだ.

 

そして,同時に将来の不確定性が増した.

 

おそらく,そのC社の方やその他の方もこのブログを知っているだろうし,適切な時期が来たら諸々を公開するかもしれないとして,ここでは具体的な部分の記述は避けようと思う.

2.むちゃくちゃだった就活

はじまり

就活,かなりむちゃくちゃだったと思っている.

まず,高校は公立の新設校(2期生)だったので,OB訪問できるような社会人の先輩もつてもない.

そして研究室の1個上の先輩(M2)は,来年度以降も全員研究室に残る.

 

明らかに情報源がない.明らかに何かがおかしい.

 

去年の6月,twitterのTLがインターン解禁でそわそわしていたので,合説的な何かには2回ほどいった.

お金もらえたのもあって.

 

ただ,虚無以外の感情はなく,結局そこで得た情報はその後一切活かされることもなく,その時の資料そのままゴミ箱行きとなった.

 

そこで,(このブログでも何度か書いている気もするが,)twitterをきっかけにして様々なIT企業の方々と接触した.

そして,“ハードウェア” を扱っているITベンチャー企業の情報を収集し,接触を繰り返した.

結局4社くらいのハードウェアを扱っているITベンチャーと,それぞれ複数回面談した.

 

8月になると,いわゆる古典的大企業の自由度の低さとレベルの低さに嫌気が差し(僕が目にした企業であって,任意の大企業についてではない(と信じたい)),

研究室の知的環境が心地よく,今まで「いや,ないっしょ(笑)」って思っていたはずのD進を意識するようになった(意識せざるを得なくなった).

 

人間の思考というものは不安定で,

社会に出たくない,今の環境が心地よすぎる,環境の知的水準を落としたくない,という感情と,

D進してD死したくない,30歳近くまで社会でないのまずいでしょ,お金ないじゃん?,(他にも,D進したくない理由はここに書ききれないほど山ほどある.)という感情の間で揺れ動き,

将来が全く定まらない.定まらないどころか,見通しが立たない.「ヒモになりたい!」以外の感情がなくなる.

 

永遠にM1をやっていたい.永遠の23歳がいい.

修論提出にも追われず,好きな研究と好きなことに時間をさき,

#人の金で飛行機 していたい.

 

ph.D.欲しい?

 あるならもちろん欲しい.

ph.D.必要?

 う~ん,たぶん不要w

 

こんな感じで,ただでさえひどかった就活が,さらにむちゃくちゃになっていくこととなった.

C社との出会い

twitterから始まった人づてでの就活.

そのなかに,C社はあった.

初回の接触は6月の中頃,その時は人事とメインの事業のエンジニアの方と.

そして7月頭には,ハードウェアに関わる部署の部長(グループ長)のK氏などと面談.

 

そして,夏休み(なんてあったっけ?)も終わった9月の中旬から,

週1.5日くらいの頻度でパートタイムとしてC社で働き始めた.

 

たまにしか出社しないので,何かに従事するというよりは,

社内で少し検討が進んでいたことに対して,

ハードウェアの実装からソフトウェアの実装,そして検証まで一人で完遂する,といったものだった.

 

まあいろいろあったが,約束の2ヶ月ほどで無事 形にはなり,

社内お披露目も大きなトラブルなく終わり,

K氏の「このまま続けたい?」

というお誘いに対して,

「(研究とかプロジェクトとか)他のこともあるので,一旦区切らせてください.」

と,とりあえずはそこをやめる事になった.

無茶苦茶な要求

11月中旬の最終出社日,K氏から「うちとしてはぜひ選考に進んでもらいたい」

というありがたいお言葉をもらったときに,生意気なことに僕はとある要求をした.

 

「週3勤務は許されますか?」

「(C社は好きだが,)週3勤務でなければ,ここでは働けない」

「残りの週2(ないしは週4)は大学にいたい」

 

多分,だいぶ驚かれたと思う.

 

その後,急遽人事と少しお話して,

(お披露目会で初めてお会いした)CTOのN氏との面談がセッティングされた.

 

この日,いろんな方からいろんなことを言われた気がする.

僕も,考えをそのまま伝えられた気はする.

社内にもっとこういう人材がいればいい,とかも言った気がする.(ほんとに生意気だ)

その後

ありがたいことに,その後,C社の方々は僕のことを親身になって考えてくださった.

 

最終出社日から数日後,人事の方から電話がかかってきた.

 

「{K氏}と{N氏}を交えて,面談したい.

宇宙開発して世界に貢献できるような人間をうちでかかえてしまって,ほんとにいいのか,など考えている.

{君}の考えなどをちゃんと理解した上で,良い道を探して行きたい.」

 

世界で貢献できる人材うんぬん,は,そんなん知らんがな,という感じではあるが,

C社的には,社内ベンチャー的な位置づけのこの部署が2020年4月になにをやっているか/どうなっているかも不明であって,

僕に合うような業務があるか,成果が出せる環境があるかも現時点では到底約束できないし,

僕を採用する,ということに対して,お互いに覚悟は必要だよね,という話だった.

 

その後の2ヶ月間の一連の議論(?)としては,

[C社側]

社会人博士はC社では一人もいない.

過去に挫折した人はいる.

 

週3勤務は前例がない.

フルコミットできないのは新卒では全員断ってきた.

 

ある意味,リスク分散なので,リターンも当然小さくはなる.

 

過去に業務委託はあったが,業務委託だと切り分けられたタスクが飛んでくることになる.

0→1などといったクリエイティブな仕事ではない.

それこそ下請け.

 

そのような状況で仕事を取りにいけるのか.

主体的に仕事を取りに行って,事業ドメインにくいこんで行く覚悟が必要.

受託にならないように.

 

C社としては,戦力になるので,とりあえず入れておきたいという気持ちはある.

ただ,それが{君}の成長につながらず,成長の機会を潰してしまうことは避けたい.

 

優秀な新卒を使い潰すことでは,社会的な責任がありできない.

1年間うちでやって,なにも成長しなかったとかは困る.

 

ただでさえ厳しいのに,さらに成功の確率を下げることにつながる.

週3だから仕方がないよね,みたいなマインドにもなる.

はっきりいってメリットはない.デメリットしかない.

 

[こちら側]

なんだかんだ言って,研究室は好きだが,週5でD進はありえないと思っている.

 

確かに博士号取得は大変.

もちろん,ある意味で24時間365日研究に脳みそのどこかを使っているんだろうと思う.

 

でもまあ,D1で海外インターンいったり,ベンチャー立ち上げたりしている先輩も見てきたし,幸い,僕の専攻は比較的取りやすい学科.

 

もちろん,そういったインターンなどとは違い,研究とは無関係の仕事であって研究にフィードバックできないので,単純比較はできないが.

 

同年代で社会に出ている人間を見ると,圧倒的な差を感じる.

そういう人を,ITベンチャーでたくさんみてきた.

 

30間近まで社会に出ないのは,ありえない,これは多分,もう覆ることはないと思う.

 

別に,JAXAに行きたいわけじゃない.

(宇宙業界大手の)三菱やNECにも行きたくない.

(古典的)大企業に入って,仕様書や上から飛んでくる要求を満たせばいい,自分のちょっとした工夫が最終的なアウトプットに感じられないものを開発したくはない.

 

衛星開発は,時間がかかりすぎる.

それはそれでいいが,今はもっとアジャイルな開発を,あまり大きくない規模でやりたい.

アウトプットの全景を常に把握していたい.

 

宇宙開発なんて,潰しがきかない.

一度,エンジニアとしての自力をつけたい.

 

宇宙なんて,ただのフィールドに過ぎない.

 

博士号取得後なんて,何もわからない.

そんなことを今考えても意味がない.

 

けれど,長期的には,ずっと,なにか,最先端のものづくりをしていたい.

ここ5年くらいでは,アジャイルな開発をしたい.

まわしたい.フィードバックをうけたい.アウトプットしたい.

 

確かに,C社じゃなきゃいけない,という強い願望はないかもしれない.

ただ,C社はある一定以上の水準で,僕の要求は満たしている.

 

ハードウェアは,ソフトウェアと違って再現させるのが難しい,問題の切り分けが難しい.

そしてやってみないとわからない.

それが面白い.

 

やればできる,やっただけ,みたいなものづくりはつまらない.

1円コストを下げるためのものづくりもあまりそそられない.(大企業で100万台売れる製品において,1円のコストカットが凄まじいのは理解はできる.)

 

C社のフィールドは,ある意味不定形で,場所によって全然違う環境で,画一化されてなくて,むちゃくちゃ難しいと思うけど,それが面白いんだと思う.

みたいな感じだった.

3.そして内定

一応,正規のWebテストを受けて(PerlもCもなかったので,Pythonで受けた.enumが欲しかった....),

機械学習とかは,なにもできない,と回答して,

最後,N氏と人事本部長との面談があった.

 

僕の他の就活状況を伝え,

適当な雑談をして,

初年度は慣れとかいろいろ大変なので,週3よりも多めで勤務して,徐々にその割合を下げてく,みたいな話とか,

週に縛られるのではなく,この開発期間はこっちで,学会があるので今月は大学で,みたいにしよう,とか,

法的な問題から云々とか,話して,

最大限自由度の高い形で働けるように,という話で落ち着いた.

 

 

この瞬間,僕は新卒なのにもかかわらず,フルタイム勤務しなくても良い内定を手に入れてしまった.

そして,これで僕がD進したくない大きな理由が消え去った.

同時に,社会に出たくない理由もなくなった.

 

 

ちなみに,先立って研究室の先生方にはこの方針は伝えていて,

教授からは,まあいんじゃない,けどベンチャー作れと言われ,

准教授には,リスクミニマムな最適化だとか言われ,お金の心配されて,

助教には,そうなんだー,途中でドクターいいやとかになってしまう可能性があるのは残念,とかそんなようなことを言われた.

4.ここまで書いてきたが...

ここまで書いてておいてなんだが,

C社に入社することが確定したわけではない.

 

週3勤務の内定がとれて,D進が決まったのは(ほぼ)確定事項.

 

 

C社にも伝えて入るが,もう1社ほど見てはいる.

C社は,わりとWebとかフロント側が強くて(というか本業)で,

フロント側からミドルウェアに広げてきている企業.

 

それとは反対に,がっつりハードウェア側で,そちら側からミドルウェアやソフトウェア側に幅を広げている企業や,完全に中間レイヤーをやっているようなところをちらほら見ている.

 

そこでも同じような要求をするだろうし,運良くオファーをいただけたら,そのときにまた考えることになるんだと思う.

 

ただ,C社の方々にはとてもお世話になった.

めちゃくちゃ信頼している.

よく,「選択は最後は結局人」みたいなことを聞くし,それはそう思うし,

そういう観点からしてみれば,C社を選ぶ可能性は現時点ではかなり高いんだと思う.

 

 

こんな事になっているとは,1年前は全く予想だにしなかった.

 

高校で生物やってたのとか,教養でロシア語選んだのとか,

人生,何が起こるかわからなすぎる.

 

安定とは一体何なのか.

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コメント

宇宙工学にいるM1   [2019/01/27 22:55]

同じく無茶苦茶な要求を通す為に必死にいきています

 

宇宙工学にいるM1   [2019/01/27 23:06]

同じ生き方を望む方がいると知れて元気がでました

Dと就職を実現するために、まだがんばれそうです

ありがとうございます

 

溶けかけてるうさぎ(管理者)   [2019/01/27 23:23]

自分の備忘録を兼ねて書きなぐっただけの文章ですが,なにか伝わるものがあったのならば光栄です.

もう少し,自由で流動的な働き方ができる未来が来るといいですよね.

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