事象発生日:2025-11-25
記事公開日:2026-10-18
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札幌で行われた,第69回宇宙科学技術連合講演会という国内最大規模の宇宙工学系学会において,『地理空間情報プラットフォームの開発と衛星データ利活用の取組み』という題目で口頭発表を行いました.
これは,アークエッジ・スペースが主催する「超⼩型衛星で切り開くビジネスと将来展望」というセッションの1発表です.
発表内容を一文で紹介すると,「アークエッジ・スペースの地理空間情報プラットフォーム ArkEdge Insights® と,それを支える FOSS4G 等のオープン技術や衛星データ処理基盤を説明し,パラグアイ・ブラジル・中央アジアなどで取り組んでいる農業・防災・環境分野等の課題解決事例を紹介する」というものです.
トップ画は私の発表の様子です.
発表内容や技術詳細などについては,ArkEdge Space Blog の『人工衛星の作り方ではなく使い方と向き合った2年間』である程度詳しく書いたので,そちらを参照してください.
ここでは学会参加にあたっての個人的な話を書こうと思います.
実は宇宙科学技術連合講演会(宇科連)は,大学院修士1年の 2018 年から毎年参加・発表していて,今回で 8 年連続になります.
2023 年のときの発表スライドはこちらです.
発表スライドはこちらです.
今回はメイン会場ということもあり,立派な会場で登壇させていただきました.
参加も 8 回目になると,界隈の変化を感じます.
数年前までは企業ブースなどほぼなかったのですが,今回は広いホールで常設されていました.
また,発表数の増加に伴い,去年から発表時間が 15 分(発表 10 分 + 質疑 5 分)と短縮されてしまいました.
企業発表ならまだしも,コンテキストをしっかり伝えるのがより大切な学生発表にとってはだいぶ苦しい状況になってしまった気がします.
一方で,おかげさまで知り合いも増えてきて,こうして毎年いろんな方々に会えるのはうれしいですね.
学会 3 日目の夜には,同い年の面々で飲んだりしていました(データ利活用インフラ企業や地上局企業の方,ライターの方,など).
こうしたつながりは大切にしたいです.
一つ反省点があるとすると,11月は日程を詰め込みすぎたことです.
ブラジル → パラグアイ → ニュージーランド と巡る 17 日間の海外出張から帰国した翌日には札幌入りだったため,途中で体調を崩しかました.
夜な夜な知り合いと飲み歩いていると感じるのですが,札幌ってさむいんですよね(原因はそれだけではない).
そんなこんなですが,宇科連には今後も機会があれば参加し続けていきたいです.
もともとの専門は衛星搭載ソフトウェアや衛星開発ソフトウェアでしたが,衛星データ利活用のソフトウェア開発(基盤やアプリ開発)や事業開発に携わらせていただくようになってから,はや 2 年が経ちました.
何度も飛行機に乗り,未舗装道路を何 100 km と進み,そして,多様な方々とコミュニケーションを取りながら事業開発を進める.
そんな事になっているなんて,学生時代の自分に伝えても,絶対に信じてもらえない気がするほど,自分でも驚いています(あれだけ,海外や英語が嫌いだったのに.).
様々な “現場” を訪れたり,多様なパートナーの方々と関わっていると,面白い経歴を持つ方々と出会うことができます.
そうすると,ふと,「そうか,世界にはそんな面白いキャリアがあるのか,学生のときは何も知らなかったんだなぁ」なんて思ったりしていました.
↑ で触れた研究室の忘年会で,学生時代にお世話になった准教授の先生に,
「アークエッジ・スペース所属の研究室 OB でもっとも向いてなさそう,かつ,やらなさそうな人が,潜在顧客に入り込んだ事業開発をやってて,その話を宇科連で聞くとはなぁ~~」
と言われ,そうだよね,って思ったのを覚えています(もちろん自覚があるので).
今の事業部を立ち上げた 2024 年の前半に,パラグアイを衛星画像でみるとひときわ目立っていた大きな圃場(センターピボット)を,ベンチマークの場所として解析していたのですが,まさかその半年後に自分がまさにその場所を訪れることになるとは,思ってもみなかったです.
パラグアイの首都アスンシオンからはとても遠い場所ではあるのですが,農業試験場だったんですよね.
南米の田舎の、センターピボットのど真ん中に来ています。 いつも衛星データで見てたとこです(笑) 現地でしかできないこと多すぎて、ここ数日まともに寝れてない。。。 https://t.co/9zrMVwAQLQ
— 溶けかけてるうさぎ (@_meltingrabbit) December 13, 2024
ユーザーの真のニーズを捉え,衛星データも活用したプロダクトを生み出していくためには,机上検討や技術開発だけでなく自ら現場に赴き,人々と信頼関係を築きながら共に課題を 理解し解決策を生み出していくことが不可欠だな,と,心の底から実感する 2 年でした.
今後も,現場視点・共創型アプローチで常にリアリティに寄り添いながら衛星開発・データ利活用事業開発をしていきたいな,そして,きちんと持続可能なサービスを提供していきたいな,と思っています.
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